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天地の声 令和五年十二月

Vol. 23 # 12


神の立場と人間の立場

教祖金光大神が亡くなって140年。神は金光大神の取次ぎで、神のはたらきを現し、人と世の難儀が助かるこの道を、金光大神の死後も金光大神の取次を永世に、神のはたらきを永遠に現し続ける道が弥栄に栄えることを喜んでいた。 ところが、現実の取次の中では、その目的がはっきりしなくなるところがあります。人間の目から見れば、取次は、難儀な状態を取次者に頼み、その解決への道をつけてもらい、おかげを受けて解決がつく道程と、どうしても映りがちだからです。それほど人間の視点は難儀に傾いており、神もまた、人間の難儀解決に力を注がれ、過分なほどのおかげをくださるのです。そのため取次の目的は、ややもすると人間の難儀解決にある、とだけ受け取られる危険性も生まれてきます。「難儀な人間」観も、そうした事態を促し、あるいはその結果としてもたらされたものです。また、自分のことだけを神に祈る傾向が強いこと、信心が内向きになってきたこと、信奉者の横のつながりがうすいことも、おそらくそうした人間観に立ったことと関係が深い、と思われます。





金光教では、万物を生かし育む天地のはたらきを神として拝み、天地金乃神と呼んでいます。そして、その神から「難儀な氏子を取次助けてやってくれ」と頼まれて、難儀に苦しむ人が立ち行くように、参拝者の願いを神に届け、神の願いを参拝者に伝えるという取次に専念するようになったのが、金光教の教祖である生神金光大神です。

 取次は教祖から代を重ねて6代目にあたる現教主へと受け継がれながら、世界中の教会においても行われています。

神は人間のいのちとはたらきのもとである。神は人間に限りない慈しみを与え、神と人とは「人間あっての神 神あっての人間」の関係にあること。従って人間は神のいとし子である。

神の願い:神と人の存在・はたらきの根本的な原理によって結ばれている。しかし現実には、人間はそのことを知らず、それに背理し、難儀に陥ってくるしむことになっている。

そうした本来の関係を成り立たせたいという神の思いと、難儀に陥っている人間の現実との断絶を取り結ぶよう神が金光大神に要請されたのが、「取次」という営みです。

その際、神の願いは、上記の根本的な原理を伝えることにあり、人間の願いは、あくまで現実の難儀の解決にありあります。そのため、その食い違い、間隙を埋める「取次」は、人間の難儀を手がかりに、神の意図される思いを伝えることになります。具体的には、人間の難儀な状態を聴き、それを神に祈り、ご理解によって神の願いとその願いに基づく人間のあり方を伝え、難儀解決への道をつけることになります。

このように、取次は、神の願いが、人間に届き、人間の願いが神に届き、神の願いと人間の願いとが共に立ち行くことが、現実の動きとして実現していくことに、その目的があるのです。神の願いに沿って人間の難儀が道づけられ、人間の難儀の中に神の願いが感得されるという、両方の関係が満たされていくことが、神、人共に立ち行くことになります。

もし、取次の目指すものが、単に人間の難儀の解決であるならば、それは、いかほど行き届いた取次であっても、人間の願いの成就の方途にすぎず、取次ぎ本来の目的は矮小化されてしまうことになります。そうではなく、取次とは、神願と人願とを共に立ち行かせるものであった。その両者を合わせて取次の成就というのであり、それこそが取次ぎの目的であることが確認されなければなりません。

神願と人願とを共に成就させる実践原理は、「神・人あいよかけよで共に立ち行く」という言葉で表現されます。「あいよかけよ」ということばは相互の関わり合いを示す表現ですが、本教では、神・人共に立ち行くという目的を実現する実践的方法として、重い意味を持っています。

これからはわが願いを金光大神の取次ぎいただき神に願い、金光大神の取次ぎを通して神の願いを理解し、神のはたらきをいただき、神人共に生き、あいよかけよで共に助かり立ち行く道を実現していくことが私たち信心をいただく者の勤めであります。そして、このはたらきが家族へ、子孫へ、人へ、社会へと伝えていかねばなりません。神・人共に生き、共に助かるはたらきを蒙って参りましょう。


金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ

十二月の月例祭

十二月の月例祭は北米教区の教団会会議のため、第一日曜日の十二月三日十時より執り行われます。日にちを間違えないようお願いします。


餅つき行事


今年も早十二月になってしまいました。今年の餅つき行事は来る十二月十七日午前八時から始まります。杵でもちを突く行事や小餅や餡餅も作ります。子供さんやお孫さんを連れて是非参加してください。費用はもちろん信徒会から支

給されるので無料です。帰りには少しですがつきたてのお餅

を持って帰れます。ランチは餡餅、海苔巻き餅、砂糖醤油餅、大根おろし餅など、餅を満喫しましょう。餅つき終了後は皆で大掃除をします。



越年感謝祭

12月30日(土曜日)午前十時から越年感謝祭を仕えさせていただきます。 越年感謝祭は、この一年間、頂いたおかげ改めて自覚し、そのことにお礼を申し上げ、知らずのご無礼、お粗末を詫び、改まりを申し上げるご祭典です。ご祈念後は教会の内外を清掃させていただきます。


金光教ワイルック教会より

金光教ロスアンゼルス教会信奉者の皆様へ

あなた方は寛大で慈悲深い心に、感謝と喜びへの親切な寄付で示されました。

この脆弱な時期に、手を差し伸べる準備が出来ている人たちがいることを知ることは、ある程度の心の平安と書来への希望を与えてくれます。

私たちは、受け取ったすべての寄付を新しい口座に移し、影響を受けた当事者と慎重に話し合い、資金をだれにどのように分配されたかの記録が残るように小切手で分布いします。

ラハイナ山火事の影響を受けたメンバーを代表して。 敬具


北米教区からのお知らせ

HOD

来る十二月九日土曜日は北米教団会議が金光教ガーデナ教会会堂で、午前十時から午後五時まで開催されます。この会議にはどなたでも観察でき、質問も出来ます。ただし選挙権はありません。北米教区がどのようなことを考え、行っているのかを知るチャンスです。


MBR:

十二月十日日曜日は教師会会議が金光教ガーデナ教会会堂で、午前八時より午後三時まで開催されます。もちろん信者の方も観察でき、質問も出来ます。ただし選挙権はありません。

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