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天地の声 令和四年四月

Vol. 22 # 4

「お礼を土台にして」

わたしはご本部で修行していた時から、金光教四代教主、鑑太郎様がご帰幽されるまで、お育ていただきました。このたびは、その四代金光様からのご理解を皆様にも共有いたします。

私が本部お広前に参拝し「金光様只今帰りました」と四代金光様にご挨拶をすると、金光様はいつも「はいはい、よう参られたなあ」と喜んで下さり、常に一時間ほど教えを下さり可愛がってくださいました。

四代金光様はお取次ぎを頂くたびに「お礼を土台にしてなあ」とか「世話になるすべてにお礼を申してなあ」とご理解下さっていました。

教祖金光大神様が四十二歳のときに大患にかかられたとき、神様から「人は天地の恩を知らず、何事もわが力でするから神に無礼になっている」と戒められ、人間は天地のおかげの中に生かされいていることを悟り、私たちに天地のお恵み、お働き、道理の中での命であることを教えられました。四代金光様は、教祖金光大神様が説かれた「天地のご恩」を「世話になるすべてにお礼を申す」とか「お礼を土台にして」という生き方をご自分の体験を私たちに共有してくださっていました。次に述べるのはある方が金光様のお取次ぎを頂きおかげを蒙られた実話をご紹介します。

ある女性が四代金光様にお取次ぎを頂かれた時のことです。その方は或る日、体に不調を覚えるようになり、医者に診ていただいたところ、膵臓(すいぞう)が弱っていると言われました。治療していただくうちに、膠原病(こうげんびょう)も患っていると診断され、多量の薬の作用が始まりましたが、その副作用がとてもきついのです。 我慢して薬を飲み続けて病気の進行を遅らすか、薬をやめて進行もやむなしとするか、迫られることになりました。

その病に取り組ませていただくなかで、ご本部広前に参拝しお取次ぎをいただくと、四代金光様は「病気の虜になりなさんなよ。とりこになったら、不足に思うたり、恨んだりするようになる」そして、 「何事にも、おわびをしてお礼を言うんではなくて、お礼を言うて、お詫びをする。順序をまちがえてはいかん。お風呂に入るときでもお礼を言うて入り、疲れを取らせていただくような入り方をして、風呂から上がるときには、ありがとうございました、というような気持ちをしっかり持たせてもらうように」とみ教えを頂きました。

帰りの車中、私は何か小躍りしたくなるような躍動感とうのか、たいへんな元気を頂いた気がして、このみ教えを一生の宝として頂き、薬をやめさせて頂こうと決心することができました。

それからは、何事にもお礼を申すけいこに努め、「神様、ありがとうございます!」という自分の声で目覚めることも何度かありました。一度でも多く、心からお礼申せる自分にならせていただきたいと願い続けるなかで、薬の服用を中止した不安も、病気の重さも、病状も、それほど気にならなくなり、ようやく虜から解放されたのです。もちろん、一日一日のけいこに油断はできませんが。

教主金光様の「とりこになるな」『病に振り回されるなという意味』と言うお言葉は、何事にも言えることではないかと思います。虜になっている間は、そのほかのことが何も見えなくなり、自分を小さくしてしまい、ついには病気や問題を恨み、自分や人を責めたりします。

金光鑑太郎様のお歌

私は病気になったことで、どれほどの神さまのお働き、お恵み、お育てを頂いたことでしょう。今では、病気を神様からのお差し向けとして拝むことができ、金光様のみ教えを私の信心の原点として、道のため、人が助かるためのご用にお使いいただける自分にならせていただきたいと念じております。

私たちも、四代金光様が教え下さっている「お礼を土台にして」、「世話になるすべてにお礼を申す」を生活の中に取り入れておかげを蒙ってまいりましょう。

 

金光教ガーデナ教会お知らせ

朝参り、清掃、信徒会議

来る4月3日、午前九時からご祈念が始まります。 信心は神様を信じるだけでなく、神様から信じていただけることが大事です。 ご祈念後は、お掃除をしたのち、朝食をいただき、信徒会の会議をさせていただきます。会議どなたでも参加できます。あなたも参加しましょう。


四月の月例祭

金光教ガーデナ教会における4月の月例祭は、第2日曜日10日午前10時からお仕えさせていただきます。金光教ガーデナ教会の4月の月例祭は取次広前にてお仕えさせていただきます。教会のお広前や椅子は完全消毒します。参拝される方はマスクを着用され、手を消毒し、座る場所は距離を広げてください。熱や咳がある方は参拝されるのを控えられ、各自のご自宅で共にご祭典を仕えましょう。


グループディスカッション

教祖金光大神の一生について勉強しませんか? 一昨年出版された新しい英語翻訳伝記金光祭神を読んで来てください。そして貴方の考えや質問を皆と共有しましょう。このグループは章ごとに議論する研究グループです。このグループは毎月のサービスと昼食の後に約1時間会合します。あなたもチャレンジしましょう。


ガーデナ教会教義研修会(GCWC)

4月17日午前十時から二時まで金光教経典ご理解集の修正作業



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