top of page

天地の声 令和六年八月

Vol. 24# 8


金光平輝さまご帰幽

7月21日午前0時46分に、前教主金光平輝様がご帰幽になられました。金光平輝さまは、1991年3月27日、四代教主父鑑太郎さまのご帰幽にされたことに伴い、教主選挙により、金光教の第五代教主に就任され、2021年3月26日に退任するまで六期30年にわたり教主のご用を勤められました。金光平輝さまは、英語が堪能でわたしたち北米の教師や信奉者たちとも親しく英語でお取次してくださり、多くのことをお導き下さいました。

金光教独立100周年を祝うため、2000年のハワイのKMH-KCNA合同カンファレンスに出席されたときの彼のスピーチをここで紹介したいと思います。

金光平輝さまはこのお道の信心が広まるように努力をした方々の功労に感謝の意を表されました。

そして彼は私たちに語りました。「私は皆さんと共に、私たちが互いに繁栄することを実現する道を歩んでいきたいです。神様と人々、人と人、人と自然。国籍、人種、言語、文化の違いを超えた神の氏子として、常に互いを理解し助け合いましょう。特に、私たちが日々の生活で多くの苦しみや悲しみに直面しなければならないとき。アメリカ、カナダ、ハワイ全土で金光教が着実に成長し、皆様の幸福と繁栄することを祈っています。」

私たちは今日まで金光様の祈りとご支援を賜ったことに心から御礼申し上げます。金光様はいつも私たちのために祈ってくださいました。私たちの信心が成長し、おかげを蒙るように常に祈ってくださいました。私たちが神さまと共に関わり合い働き合う事を心から望んでおられます。

前教主金光平輝さまの長年にわたる日々の祈りと取次に、心からの感謝の意を表しましょう。そして、金光平輝様の御霊の助かりと残されたご家族の立ち行き、そして今後のこの道が繁栄えるよう、前教主金光様の御霊に祈りを捧げ、これからもKCNA を導き、私たちを見守ってくださるよう祈りましょう。

ご霊地では下記の通り教葬を執り行われます。


本 葬: 8月29日(木) 13時30分から。場所 本部広前祭場


中山亀太郎 - 運命を愛し運命を生かす

私は感受性の強い十八、九のころ、一時、懐疑的になり、ひとしお人生の寂寞を感じ、将来に対する自信も希望も失いかけまして、母の不注意を恨み、友達が青春を謳歌しているのをうらやましく思って、ついに、自分で自分の運命をのろい、運命を憎んで、もだえ苦しんだすえ、この現実から逃避しようと思って、かたわらにあった大きなはさみで、のどを突き刺しました。

のどを突き刺したその瞬間、私ははっとしました。

母の顔が・・・・・・・、鉱山で働いていた時の顔、教会へ日参していた時の姿、荷物といっしょに私をおぶって峠をこした時を越した時に玉のような汗を流していた顔、そして金光様の前で満足しきってお礼のお届けをし、お取次ぎを頂いている顔などが、まるで映画のフラッシュバックのように、走馬燈のように、私の目の前にひらめいてきました。わたしはびっくりして、はさみをのどからぬきました。

生きていたのではなく、生かされてきた自分であることに、気づかされたのであります。 

私は、たとえ一時とはいえ、母を恨んだことを済まなく思い、泣いて詫びました。そして、なんとかして、この悩みから救われたい、この苦しみから助かりたいと祈りに祈り続け、真剣に道を求めたのであります。

それからは、今まで、ぼんやりと読んでいた教えや、漠然と聞いていた教えが私の生活の上に頂けるようになり、私の命でわからせていただけるようになりました。

ロマン・ローランでしたか、「世の中に、ただ一つの勇気がある。それは、人生をあるがままに見て、これを愛することである。」と言ってます。

私は運命を呪い、運命を憎むから、この苦しみがあり、悩みがあるのだ、のろうとか憎むということの反対の心になれば、楽になれるということに気がつきました。

憎むとか、のろうとかいうことの反対は、愛するということであります。私は私の運命をあるがままに見て、愛さなくてはならなかったのです。愛するとは、愛するものを生かすことであります。

夫婦の愛も、親子の愛も、師弟の愛も、みなその相手を生かすことであるように、運命を愛するということは、どのような悲惨な運命でも、それを甘んじて受けて、それを生かすことであります。

「世間になんぼうも難儀な氏子あり、取次ぎたすけてやってくれ」との神さまの思し召しによりまして、安政六年十月二十一日、教祖様は家業をやめて、お取次ぎの道を開かれたのでありますが、私ども氏子としては、この立教神伝は、「取次ぎを頂いて、難儀から助かってくれよ、おかげを頂いてくれよ。お前たちが助からなければ神も助からないのだから」とのおぼしめしであると、思わせていただいております。

このようにおぼしめし下さる神さまに生かされている私たちは、生神金光大神のお取次ぎを頂いて、神さまのお心に沿いするような信心生活を進ませていただきますならば、いかなる難儀も救い助けられた、真のおかげが頂けるものと信じます。

かように信じ、かようになった私は、一本足になったことさえ、ありがたく思えるようになったのであります。

お取次ぎを頂き、祈りに祈り続けた母の信心の徳が、私の心の中に信心の芽生えうえつけていてくれましたので、生死の関頭に立って、あわやという瞬間に、私を導き助け、生神の大道を悟らしめ下されたのであります。


つづく

こころの練習帳

004 一本ずつ丁寧に歯を磨く

歯の役割は、食べ物を細かくして消化を助けるだけでなく、表情を作ったり、発音を助けたりと意外に多いもの。いつもお世話になっていることへの感謝と「これからもよろしくね」という気持ちを込めて、一本ずつ丁寧に磨きましょう。

自分の歯はもちろん、義歯の手入れも同じです。

金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ

朝参りと信徒会会議

8 月 4 日 (日) 午前 9 時からご祈念を行います。ご祈念後、教会の内外を掃除があります。昼食後信徒会の会議があります。どなたでも参加できますのでご興味のある方はぜひご参加ください。

八月の月例祭

8 月 11 日 (日) 午前 10 時から、ガーデナ教会取次ホールで月例礼拝が仕えられます。昼食の後、12 時から午後 1 時まで、農民から教祖へ - 金光大神の伝記に関する勉強会を英語で行います。参加するかたは、本をご持参ください。

GCWC 勉強会

GCWC は、8 月 18 日 (日) 午前 10 時から午後 2 時まで会合し、「農民から創始者へ」に関する討論の質問に取り組みます。

Comments


bottom of page