top of page

December 2024 Voice of the Divine Parent

Vol. 24# 12


中山亀太郎師 母と子の道

「賢明な母は百人の教師に勝る」と言われています。母の愛情があるからこそ、子どもは成長しますが、その中にはさまざまな矛盾も含まれています。例えば、愛情が強すぎて子どもの自立心を妨げたり、子どもの個性を無視して親の望む学校や職業を押しつけてしまったりすることもあります。自分の夢を子どもに託す親もいれば、母子関係が密すぎて母子中心の生活になってしまうこともあります。

こうした母の愛には、本能的な部分があることを自覚し、それを洗練し、より良い形にしていくことが賢明な母の姿です。

シラーは「女性は弱くても、母は強い」と言っています。神の愛に次ぐとされる母の愛は、この世でもっとも強いもので、子どもに最も良い影響を与えるものです。ナポレオンも「子どもの将来は母がつくる」と言いました。愛が強ければ強いほど、深い思いやりと賢明さが必要です。その母の愛は、子どもの一生にわたって光となり、力となり、逆境に立ったときに子どもを支えるものとなります。

子どもを育てるのは、ただ大きくするだけではありません。親が苦労を語り「育ててやった」と恩着せがましい態度をとるのは、間違いです。子どもは親の苦労を理解しているものです。親が黙って苦労していれば、それに感激し、親の姿から学びます。また、励ますつもりで何気なく言った言葉が、かえって逆効果になることもあります。

「孟母三遷」のような、子どものために引っ越しまでした孟子の母の気持ちは理解できますが、今の時代には一人の子どもだけを優先するのではなく、広い視野で育てることも必要です。

自分の子どもだけがよければ良いという考えは、かえってその子のためにならないこともあります。子どもは、親の所有物ではなく、社会の一員であり、神様から授かった存在です。ですから、放任や粗末に扱うことも避けるべきです。

つづく

 

神様と一緒に生きていけ

この物語は、ある教会での取次者と信者の信心のエピソードです。

ある日、一人のご婦人が教会に初めて参拝しました。先生は「この人は初めての参拝だな」と思っていると、その婦人は「近所の人に『一度教会に行って先生にお願いしてみたら』と言われて、参りました」と話し始めました。先生が「どのようなお願いですか?」と聞くと、彼女は「目が悪く、生活のために働きたいけど、雇ってくれる所が見つかりません」と悩みを打ち明けました。そして「神様にお願いしたら仕事が見つかるかもしれないと言われたので、お願いに来ました」と語りました。

先生は彼女の気持ちを神様に伝え、願いを込めました。その後、彼女は毎日参拝し、「毎日お願いをすれば早く仕事が見つかるでしょうか」と尋ね、一生懸命参拝を続けました。

そんなある日、近所の人が彼女に「ヤクルトの配達をやってみませんか?近所なら道も分かるでしょう」と提案してくれました。彼女はその提案を喜んで受け入れ、配達を始めました。すると次第に評判が広がり、「うちにも持ってきてほしい」という声が増え、地域で一番の売上を誇るようになりました。彼女は教会に参り、「神様のおかげで良い仕事を頂きました」と感謝しました。

ある時、彼女は配達中に自転車ごと田んぼの土手から転げ落ち、動けなくなってしまいました。その時、土手の上から取次者の声が聞こえ、助けてもらったと言うのです。しかし、実際にはその場に取次者はいませんでした。それでも彼女は「神様が先生の姿を借りて助けてくださった」と確信し、感謝しました。

この婦人にとって、ヤクルトの配達は神様から頂いた仕事であり、それが喜びでありました。彼女は理屈ではなく、ただ神様がくださった仕事に喜び、一生懸命信心を続けました。彼女の一途な信心が、神様の御心にかなって神徳となり、奇跡のような出来事をもたらしたのです。

このお話は、信仰とは難しい理屈ではなく、頂いたおかげに感謝し、それをもとに日々の信心を積み重ねていくことの大切さを教えています。


こころの練習帳

008 布団の中でお礼を

一日が終わり、眠りに就くため布団に潜り込む瞬間はしあわせですね。

布団に包まれると体も心も落ち着きます。

それはまるで神さまの懐に抱かれているようなもの。

布団に入ったら、眠る前に一言「今日も一日ありがとうございました」とお礼を申しましょう。


金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ


十二月の月例祭

金光教ガーデナ教会と金光教ロスアンゼルス教会の十二月の月例祭は、十二月一日に午前十時より行われます。日にち変更の理由は北米教区スケジュールのため、この度の月例祭はやむを得ず、第二日曜日を第一日曜日に変更いたしました。日にちを間違えないようお願いします。


金光教北米教区代議員議会(HOD)

金光教北米教区代議員会議が十二月七日土曜日十時から五時まで、New Gardena Hotel Gardena CAで行われます。どなたでも傍聴できるので興味ある方はご参加下さい。(投票権はありません。宿泊、食事もでません)


金光教北米教師審査委員会議(MBR)

金光教北米教師審査委員会が、十二月八日午前八時から午後二時まで、New Gardena Hotel Gardena CAにて行われます。どなたでも傍聴できるので興味ある方はご参加下さい。(投票権はありません。宿泊、食事もでません)


餅つき大会

恒例の餅つき大会が、十二月二十二日午前七時より十二時までガーデナ教会ダイニングホールで執り行われます。どなたでも参加できます。特に小さいお子さん、お孫さんなどを連れて参加ください。臼で餅を突くこともできます(午前十一時ころ)あん餅、きな粉餅なども用意します。餅が余ったら持ち帰ることもできます。さあー、子供たちに日本の文化に触れるいい機会です。そしていい経験をさせてあげましょう。もちろん無料です。参加されるのを待っています。


越年感謝祭

越年感謝祭を、十二月二十九日午前十時より執り行います。一年間、頂いたおかげにお礼を申し上げ、神様や人様への知らずのご無礼をお詫び申し上げるお祭りです。家族そろってお参りしましょう。祭典後は皆で教会の内、外をお掃除し、その後恒例のお蕎麦とうどんを頂きます。

* 年越しそばには、次のような意味や由来があります。厄災や苦労を切り捨てる縁切りそば、長寿や縁を願う、健康を願う、 金を集める。

そばは他の麺類と比べて切れやすいことから、1年の厄災や苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないという願いを込めて食べられています。また、蕎麦は細く長いことから長寿や縁を願う意味も込められています。

下記にMediation Sheet を添付しています。あなたのご家族の情報を記入して並びに2024年にいただいたおかげ、おわび、さらに2025年のお願いなどを記入してe-mail、郵送で送られるかまたは、祭典当日、教会までご持参ください。



元旦祭

新年にあたり、新たな願いを立て、お礼と改まりの心をもって一年のことを祈願する祭典です。祭典は2025年一月一日午前九時より執り行われます。祭典後お屠蘇をいただき、お雑煮やおせちを用意します。お正月を皆で祝いましょう。

Comments


bottom of page