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天地の声 令和六年五月

Vol. 24# 5


天地金乃神大祭をお迎えして

野山には、新しいいのちが芽吹き、天地のいのちをわが身に感じる季節になりましたね。来る五月十二日にガーデナ教斎場にて午前十時よりロスアンゼルス教会並びにガーデナ教会の天地金乃神大祭をお仕えさせていただきます。全ての上に都合繰り合わせをいただかれ友人知人をお誘いの上参拝されますよう、ご案内申し上げます。


金光大神さまは、「天地が生きているから、人間もみな生きていられるのである」 と諭されました。人間をはじめ万物が生きていることのできる根本の原因が、天地が生きていることにあること、言い換えれば「天地のいのち」が万物の「いのち」のもとといえます。 


天地のいのちが万物のいのちのもとであるということは、例えていえば、ここに一本の木があるとして、一本の枝、一枚の葉が生きていることが出来るのは、木全体が生きているからである。という関係に似ているでしょう。人間は天地のいのちを自らのいのちに取り入れて生きています。天地のいのちとわたしたちのいのちは別物ではなく、わたしたちのいのちは天地のいのちを分け与えられたもの、天地のいのちを分け持っているものすなわち天地の分身だといえるでしょう。


中山亀太郎 - 「させていただく心」  

入信  - 先月号より

大正八年に中庄小学校を卒業して、金光中学校へ入学させていただきました。ちょうど帯江鉱山が廃坑になりまして、私ども親子はあやうく路頭に迷うところでしたが、元の金光中学校長佐藤金造先生のお世話で、母の仕事と、私どもの家まで用意してくださいまして、ご霊地金光に移らせていただきました。

 

そして、母はいわゆる「儲けぬうどん会社」で働かせて頂いたのですが、ここは大正七年の米騒動が動機となりまして、お道の若い人たちが、金光教の教えを基いとして、資本と労力とを持ち寄り、精神と物質との会社奉仕によりまして、もうけない、安い、うどんやそうめんを作って、お米のたべられない人たちに、食べていただこうという念願のもとに出来た会社でありました。

 

そこで、母は自分に与えられた三度の食事をまかなう炊事をするだけでは、申し訳ないという気持ちになり、自分もまた労力を奉仕し、畑を耕し野菜物など作って、食卓をにぎわすのでした。

 

これは、母の信心が進み、自分がするのではない、神さまにさせていただくのである、このありがたい信心の喜びを形に現し、お役に立たせていただきたいという願いのもとに、感謝と平安の喜びを見いだすようになったからだと思います。

 

このようなわけで、私の五年間の中学校生活は、母の無量の愛と、温かい人の情けと、広大な神様の恩恵によりまして、不自由なく勉強させていただきました。中学校を卒業する前事から、なんとかして東京へ出て、もう少し勉強したいと、考えるようになりましたが、これは実に無謀な願いであり、空想でありました。一本足の私にはとうてい実現しそうもない夢でありましたが、母は私の子の願いをなんとかしてかなえてやりたいものと、神さまに祈っていてくれました。

 

中学校を卒業させていただきましてから、半年余り、金光教青年会雑誌の校正や帯封書きの手伝いをさせていただいておりましたが、ある時、佐藤校長のお宅の書斎の壁を塗っていた左官が、「佐藤先生、あの一本足の子供は、どうなさるのですか。」と、たずねました。校長は、「まだ、なんとも見当がついていけない。」「それでは、映画の弁士はどうですか。あれならできないことはありますまい。」と言ってくれました.「天は人をもって言わしめる。」という言葉がありますが、神さまが、左官の口を借りて、私に教えて下さったものだと信じ、ありがたく思いました。

 

ただいまでは、トーキーでありますが、そのころは無声映画で、弁士がそばで、解説していました。 興行映画が教育上よくないといわれていたころですから、説明のやり方にとって立派な社会教育的な効果がある、弁士は芸術家であり、社会教育家でなくてはならない、私は社会教育家の立場でこの仕事をしよう、それで、学費を得て勉強できるなら、この上もない立派な、都合の良い仕事だ、と思いまして上京いたしました。


「アルバイト」

佐藤校長から、麹町教会の長谷川先生にご紹介してくだされ、長谷川先生はさらに松竹キネマの大谷社長にお願いしてくださって、京橋の新富座で映画説明者として働くことになりました。すぐに生活費が得られるわけでありませんから、一年ばかり母に働いてもらいましたが、私の月給で生活が出来るようになって、母には仕事を止めてもらいました。


その後、時間のゆとりも出来るようになりまして、映画館でアルバイトをしながら、東洋大学専門部に通い、倫理学と教育学を修めました。昭和六年に卒業し、八年に文部省から中等教員の免許状を下付していただきました。


映画がトーキーになりましてから、文部省社会教育局内勤労者勤労者教育者教育中央会の講師を委託され、かたわら、吉崎家制学院に関係していました。


戦争中は、海軍省、陸軍省の嘱託として、また、軍事保護院の講師として、傷病者の自立再生のために、体験談をもって指導させていただき、そのかたわら、両手を失った人たちに、食事の仕方から便所の始末の仕方というように、日常生活を実地に教えしていました。


1945年(昭和20年)四月十三日の大空襲で、被災しまして、着のみ着のままで、二十年間も住み慣れた東京の生活に別れをつげて、ご霊地金光に帰らせていただき、それ以来、金光教本部教庁の事務をさせて頂いております。


つづく


こころの練習帳 

冊子の言葉:

しあわせに生きるための100の実践 

ここに「こころの練習帳」しあわせに生きるための100の実践を紹介します。この冊子は金光教大阪センターが、教祖金光大神140年に発行されたものです。わたしはこの心の練習帳が皆の日々の信心稽古に大いに役立つと思い、「信心物語」プロジェクト実行委員会と責任者、若林正信先生の許可をいただいて皆さんに共有することになりました。月々のニュースレターに記載し、毎日の皆さんの生活に笑いが絶えませんように。

「金光大神は、悩みの相談に訪れた一人ひとりに、しあわせに生きるための道しるべとして、生活の中で取り組む「心の行」を授けました。  そんな教祖の伝えた「しあわせに生きるための道しるべ」を、今を生きる私たちが、それぞれの暮らしの中で取り組める「こころの練習」に置き換えて、この一冊に収録しました。 ここにおさめられた実践が、少しでもあなたのお役に立てば幸いです。『こころの練習帳』制作メンバー一同」


001 はじめはゲーム感覚で 

ごみ拾いでも片付けでも何でも構いません。誰かに喜んでもらえることをしましょう。ただしここでは条件があります。それは、誰にも気付かれないこと。人から褒められるためではなく、そのこと自体を楽しんで、ゲーム感覚で始めてみましょう。さあ、スタート!


金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ


朝参りと信徒会会議  

五月五日、午前9時から朝の礼拝を仕えられます。ご祈念のあと教会内外の清掃。ガーデナ教会の信徒会会議を開催いたします。 興味のある方はぜひご参加ください。

 

天地金乃神大祭 

五月十二日、午前十時より、ガーデナ教会斎場にて天地金乃神様のご大祭をお仕えさせていただきます。

 

GCWC 勉強会 

GCWCは5月19日日曜日の午前10時から午後2時まで勉強を開催する。 ご伝記金光大神勉強会が行われます。



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