天地の声 令和七年四月
- Rev. Nobuharu Uzunoe
- 3 日前
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Vol. 25# 4
お知らせに飛ぶ

中山亀太郎
私は以前、秋田県に旅行しました時、ちょうど、稲刈り前で、その年は台風の被害もなく、冷害にも見舞われなかったので、実に見事な実りの秋をたたえ、どこのたんぼも小金の波を打たせておりました。ところが、ある一角の田んぼの稲が青々として倒れているのであります。
「あれは種類が違うのですか」
と尋ねましたところ、
「いいえ、種類は同じですが、肥しがすぎたのですよ」
と言われました。私は素人でお百姓さんのことは何もわかりませんから、肥料というものは多い方がよいのかと思っていましたが、その時、肥しが多すぎると、伸びるばかりで収穫が少なく、風にも弱くて倒れやすいのだ、ということを教えられました。
母の愛も、こどもがかわいい、かわいい、といってかわいがり過ぎますと独立心のない、自主性のない、弱い性格の子供になってしまうように思えます。
また、ある時、女の刑務所へお話に行ったことがあります。そこで、七年の刑を受けている夫人にお目にかかりました。実にやさしいお顔をしていらっしゃるので、こんなご婦人がどうして七年も服役しなければならないような大それた罪を犯されたのかと思いまして、係の方にお聞きしましたところ、この方はは主人が亡くなられたので、路頭に迷い、こんな貧乏生活のなかで、子供を育てるのは、こどもがかわいそうだ、と思って母子心中をはかったのであります。
子どもたちは死んでしまいましたが、お母さんだけは助かりました。それで、このご婦人は殺人罪に問われ、七年の刑を言い渡されたのであります。その動機には、子供たちの将来のことを案じてのあまり、これがこどもの仕合せである、これが母の愛であると考えて、母子心中をすることにしたのであります。しかし、これでは、ほんとうの母性愛とは申せないと思います。
母の愛のなかには、こうした矛盾したものを含んでおります。
自分の産んだ子供ですから「わが子」というのは既定の事実でありまして、そのこどもを手塩にかけて育てるということは尊いことであります。しかし、じぶんのこどもというので、それだけせきにんを尽くしていただくのはありがたいことではありますが、じぶんのこどもだから、自分の勝手にそだてればよいのだと考えられましては、こどもにとっては迷惑千万なことだと思います。
こどもの個性を無視して、親の虚栄心、親の三重から学校の選択や職業の選択を誤ったり自分の趣味をこどもに強制してのけいこごとに得意がったりするお母さまがあるかと思えば、また、自分の夢をこどもによって結ぼうとなさる方もあります。
このような動物的であり、矛盾しているものを内蔵している母性愛を清め、深め、高めて行かなければなりません。何によって清め、何によって深め、何によって高めるかと申しますと、色々なことが考えられるのですが、私は、信仰によるのでなければならないと思います。
信仰によって清められ、信仰によって深められ、信仰によって高められた聖なる愛によって子供は育てられる、ということが大切であると思います。
こどもの宗教心は、信仰の厚い母の生活によって芽ばえるものでありまして、こどもは母の愛するものを愛するようになり、母の信ずる神を信ずるようになることが多いようであります。
エレン・ケイは『こどもの世紀』という本のなかで「こどもは親を選ぶ権利がある」といっております。こどもは、よく産んでもらい、よく育ててもらい、よく教育してもらう権利を持っております。こどもは自分で生まれたいと思って生まれたのではないからです。
こどもは私どものこどもであって、実は私どものこどもではありません。神さまから授かった神の氏子であります。おとなは、こどもがかわいいという自分の感情だけで育ててはならないと思います。神の子を、仮に、親という名のもとにお預かりして育てさせてもらうのでありますから、こどから、よき父であり、よき母であると感謝されるに足るだけの自覚と精進につとめるとともに、正しい信仰の生活をつらぬかせてもらわねばならないと思います。
こどもは次の世代をにない、新しい次の社会をつくる尊い命であります。
こどもを拝みながら、人間として尊び、社会の一員として重んじながら育てさせていただくことが大切だと思います。
金光教教祖は、こどものことを「わかば、わかば」と言われて、こどもがお参りしてきますと、非常に喜んでおられ、親の信仰がこどもに伝えられることを願われ、こどもがよい環境のなかで幸せに育てられることを祈っておられました。
こどもの世界は平和であり、清浄そのものであります。私たちは、この尊い清らかな「わかば」をそのまま伸ばして、自覚ある国民に育てるとともに、豊かな宗教的情操を培いつつ、平和と文化のために貢献して、社会のお役に立つ者に育てさせていただくのでなくてはならないと思います。
こどもがほんとうに幸せな者になってこそ、私たちおとなもまた真の幸せな者になることになるのではありますまいか。
あの子もこの子もみんなの子であり、あの子もこの子もみな神様のこどもであります。
つづく
こころの練習帳 |
012 足の裏から洗う |
お風呂で体を洗う順番を、今日は足の裏から始めてみませんか。足の裏は意識をしないと目につきに くい体の一部かも知れません。けれど一日中、体を支えてくれた働き者です。感謝を込めて、「おつ かれさまでした。明日もお願いね。足の裏さん」。 |
金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ
朝参りと信徒会会議
4月6日午前9時から朝の礼拝を仕えられます。ご祈念のあと教会内外の清掃。
四月の月例祭並びにご伝記金光大神勉強会
4月月例祭は4月13日午前10時より執り行われます。 『農民から教祖へ~金光大神の伝記』の勉強会は未定です。
チキンカレーセール
信徒会主催のチキンカレーセールは、4月27日第四日曜日に開催されます。
チキンカレーは、マイルドと中辛の二種類です。価格は9.50ドルです。 お申し込みは、4月21日まで受け付けます。お見逃しの内容に。早めにご注文下さい。
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