Vol. 25# 2

中山亀太郎 神様のお繰り合わせ – 信心の物語
私は、信心とは神様に一切をお任せ申し上げることと、教えを生活の全面にわたって実践実行させていただくことだ、と信じさせて頂いております。
今日は、神さまのなさることには無駄がない、手落ちや手抜かりは絶対にないと信じ、安心してお任せできるようになりたいという私の願いと、そこのところを気づかせていただいた話を、聞いていただきたいと思います。
昭和八年のことでした。私は結婚を控えていましたが、式の費用に心を悩ませていました。新聞で私の結婚が報じられ、多くの方から「祝福したい」と申し出がありましたが、規模を拡大する余裕はありません。どうしたらいいものかと、ただただ心配するばかりでした。
そんな折、尼崎教会の信者の方から頼まれ事をされました。「教祖様の映画を全国の信者さんに観てもらうには六・七年はかかる。せめて、京阪神地方だけでも映画の内容の話をしてくれ」という依頼です。お礼に金一封をいただき、中を開けると、当時の私の月給を超える百円札が入っていました。それで必要な衣装を整え、残ったお釣りを神前にお供えしました。このお釣りと後日いただいた謝礼を合わせると、不思議なことに結婚式の費用にぴったりでした。
その後、長男が生まれるときのこと。母から「初孫だから安全のために病院でお産をしなさい」と勧められました。しかし、病院での出産費用は到底準備できるものではありません。困っていたところ、長崎での講演が決まり、その謝礼がちょうど病院の費用に相当しました。このときも、神様が必要なものを整えてくださる力を実感しました。
さらに、戦争中の激しい空襲や移動の危険の中、私は何度も命の危機を感じる経験をしました。しかし、そのたびに守られ、生きる力をいただきました。両手片足を失っても、今日まで生かされてきた私は、ご用の出来る限り神さまがお守りくださるのだ、必要のない私だったら、いくら生きよう生きようと思っても、私の力で生きられるものではあるまい、お任せして働かせて頂こう、と思って一生懸命にならせて頂いていました。
終戦直後、次男が栄養失調で苦しんだことがありました。配給の少ない時期で、家にあった米も尽きてしまいました。「明日から麦のおかゆだな」と覚悟を決めたその晩、新潟から米が届いたのです。それは、教祖大祭で参拝した信者の方が、私のために新米を託してくれたものでした。その米がなくなる頃には医者から「もう何を食べても良い」との許可が下り、息子は回復に向かいました。
ある冬の日、私は岡山県の村での講演を依頼されました。講演先には朝9時に到着する必要がありましたが、時間に合う列車に乗るためには早朝3時に起きねばなりません。妻への負担を考え、6時半発の準急列車を選びました。しかしその列車が遅延し、乗り継ぎが間に合わなくなりました。
駅員に飛び乗りを制止され、「間に合わない」と絶望的な気持ちでバスステーションに向かいました。幸運にも、8時発のバスが垪和へ向かうと知り、乗ることができました。バスが満員で途中停留所には止まらない状況だったため、私は予定どおり到着し、無事に講演を終えました。
後から考えれば、準急が遅れたのも駅員に止められたのも、すべて神様のお繰り合わせでした。そのおかげで講演に間に合い、多くの人々にお話を伝えることができたのです。
喜びと感謝で生きる信心
このように、神様は私たちに必要なことを必要なときに必ず整えてくださいます。その瞬間には分からなくても、後から振り返れば、すべてが「おかげ」だと気づかされるのです。
日常の中で起こる困難や不都合も、「これがおかげだ」と喜びと感謝をもって受け止められるよう、これからも信心を磨いていきたいと願っています。
つづく
こころの練習帳 |
010 トイレで手を合わす |
日々の排泄を「排泄」に帰るご提案。トイレで手を洗う人はいても、手を合わす人は ......。私たちの体は排泄がとどこおると生きることもままなりません。排泄は神さまが 体内の毒をお取り払いくださる大変ありがたい営みの一つ。排泄できることに心を向 けて、手を合わせてみませんか。 |
金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ
南カルフォルニア地区セミナー
南カルフォルニア州の地区セミナーが、二月二十二日土曜日に開催されます。ホスト教会はサンディエゴ教会ですが、ガーデナ広前にて、午前十時から午後三時まで仕えられます。二月十八日までに申し込みください。
テーマーは:祈りです。
注意:会場は決まり次第お伝え今します。
朝参り並びに節分行事
二月二日は朝参りを午前九時より執行します。ご祈念後は、教会の内外の清掃を終えた後、節分の行事が行われます。小さいお子さんや、お孫さんを連れて是非参加してください。節分の由来や意味は下記に説明しています。節分行事のあとガーデナ教会の信徒会会議が行われます。興味ある方はご参加ください。
2月2日は「節分(せつぶん)」です。節分とは本来、「季節を分ける」つまり季節が移り変わる節日を指し、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日に、1年に4回あったものでした。ところが、日本では立春は1年のはじまりとして、とくに尊ばれたため、次第に節分といえば春の節分のみを指すようになっていったようです。
節分のいわれは、季節の変わり目に邪気を払い、無病息災を願うことです。節分の由来は、中国で行われていた「追儺」という宮廷行事です。平安時代ころに日本に伝わり、宮中行事として取り入れられました。その後、社寺や庶民にも広がって行きました。
恵方巻は節分の日に食べられるユニークな巻き寿司です。寿司レストランなどで見る普通の巻き寿司よりも、長くて大きいものです。一般的に、7という数字が幸運を表すため、マグロや卵など7つの具材を使うと良いとされています。7名の七福神という神様がいることに由来してるんですよ!
恵方巻を食べるとき、福を呼ぶと言われる方角を向いて食べます。この方角は毎年変わりますが、2025年は西南西です。恵方巻を食べる間、目をつむってお願いごとをしてください。1巻を一気に止まらずに食べるんだそうです。
二月の月例祭
二月の月例祭は二月九日午前十時より執り行われます。祭典後昼食後、ご伝記金光大神の勉強会が十一時半から十二時半までです。参加される方は必ず本を持参ください。
今日の一言
神さまに 遠慮はいりません おかげを頂くまで |
目覚めれば 神さまより頂いた 栄光なる今日 大切な一日を |
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