新年あけましておめでとうございます
生神金光大神様は、
「正月は一年中のことを祝うので、まことにめでたいものじゃ。よって、氏子は腹が立っても、三が日じゃ、怒るな怒るなと言うじゃろう。よってのう、日々元日の心で暮らしてのう、日が暮れりゃ大みそかと思い。日々嬉しゅう暮らしますのじゃ。そうすれば家内には不和はないのじゃ。日々嬉しゅう、元日の心で暮らせばよいのう」と教えておられます。[理解I 近藤藤守52]
金光大神の「おかげ」について述べてみましょう。
ご理解III 陣求教語録35「みんな、おかげをくだされい、おかげをくだされと言うが、いったいぜんたいおかげをしっておるのか。自分の思うとおりを聞いてくださるのがおかげとは限らぬぞ。死んでおかげの者もあり、命をつないでもろうておかげの者もある。いっさいがっさい、この世のことは神さまのご支配じゃから、親神様のおかげに任すよりほかはない。ご信心しておれば、その時は都合が悪いようでも、神様の仰せに背かずにおると、後になってから、あれもおかげじゃった、これもおかげじゃったということがわかってくる。これが分かるくらいの信心をせねば、信心するかいがないぞ。」
* 陣求教語録は、片岡次郎四朗は金光大神の直信で、教祖から受けた教えを書き留めたものである。
金光大神はおかげのことをこのように表しています。「信心をしていなくても与えられている、天地金乃神からの恵みをおかげといいます。その場合大切なのは、今受けているおかげに、いかに気付くかです。ほかに信心することによって受けるおかげがあります。それには、難儀から解放されるおかげ、神実に目覚めるおかげ、新しい生き方が出来るおかげ、本心を磨くおかげ、神人になるおかげ、人を助けるおかげ」、があります。今年は金光大神のご信心を少し深く取り組んで、本当の「おかげ」を現していきましょう。
中山亀太郎 信心の生活
終戦直後のある日、私はある教会の記念大祭の講師として招かれました。その教会は長い歴史と伝統を持ち、各地からたくさんの人々が集まる盛大なお祭りでした。
記念大祭に参列していた、ある教会の先生が、お供をしていた信徒総代に向かって「今度の親教会の記念大祭にもぜひ供をして参拝しなさい」と言われると、その信徒総代の方は「先生、最近痔が悪くて、駅まで歩くのも一苦労なんです。それに電車に乗っても座れるかわからないし、長時間の揺れは耐えられません。それに、お祭りは長いし、お説教を聞いていると帰宅が遅くなるし、次回は他の方にお願いしてもらえませんか?」と断ると、先生はさらに次のように「あなたは入信当時、親教会でおかげを頂いたことを思い出してみなさい。そんなに頻繁にあるお祭りではないのだから、ぜひ参拝しなさい。私も祈らせて頂くから、貴方も一心に祈り、考えてみなさい」と、説得されました。
彼はその言葉に押され、結局、彼は渋々お参りすることにしました。親教会の記念大祭当日、駅までの道のりは気が進まないだけに、いつもより遠く感じました。乗った電車はローカルで、案の定、座席は板の固い腰掛けで、「やっぱり板か…」とため息をつきました。祭典は二時間以上も続き、「長かったなあ」と思っていると、説教が始まりました。最初は「お説教か」とため息をついていましたが、私(中山亀太郎師)の話を聞いているうちに、いつの間にか痔の痛みを忘れていました。
その方は「自分は間違っていた。長い間信心をしているうちに、知らず知らず慢心し、信心が鈍っていた。これくらいの痔の痛みで不平を言い、親教会の大切な祭りを欠席するなんて、本当に申し訳ないことだった。もし参拝していなかったら、この貴重なお話も聞けなかったはず。神様の心に逆らい、おかげを落としかねなかった。恐ろしいことだ。お参りして代表玉串を奉納しても、自分の生活は何もよくなっていなかった。」と反省しながら帰途につきました。
帰りの電車も板の腰掛けでしたが、苦痛ではなく、座れたことに感謝し、手を合わせました。家に帰ると、最近は機嫌が悪く、無口な主人が「ただいま」と言うと、妻は飛び出してきて、「お帰りなさいませ」と手をついて丁寧に挨拶しました。夫も「ただいま帰かりました」と言い、妻は優しく「お疲れ様でした」と声をかけました。このやり取りは玄関から部屋まで続きました。
子どもは驚きました。最近、親たちのこんな和やかな会話を聞いたことがなかったからです。いつもは口喧嘩ばかりしていたのに、あまりの仲の良さに、そっと障子を開けてみました。「おい、入ってこい」と父に呼ばれました。見つかってしまったと思った子どもは、怖い父が優しく話しかけてくれることに驚きました。「今日は良い話を聞いたから、お前にも話してあげよう」
その後は、夫婦の間も和やかになり、親子の関係も平和がおとずれ、家族の信心も一新され、さらには痔の痛みも和らぎました。これまで病気を治してほしいとお願いし続けていたのに、家庭の問題や子どもへの接し方に気を配らず、信心がおろそかになっていたことを実感しました。
「信心は家庭内の和が基本だ」という教えをひとつでも実践できればよいのですが、それがなかなか難しいものです。おかげを追求するあまり、信心が薄れてしまうこともあります。生活のあらゆる面で金光大神さまの教えを実践することで、心身ともにおかげをいただくことができます。
信心をわが生活の全面にわたって進めていけば、夫婦の間に、愛情と尊敬とを交わすこととが出来るようになり、もの一つ扱うにしても、一言の言葉の中にもありがたいものが預(あず)けるようになります。
つづく
こころの練習帳 |
009 理屈は八分目 |
「早くして!」と言われると、「今するところだった」とか「こっちも疲れているのに」とか反論したくなるもの。 だけど、それは全部言わなくていいんです。お互いに理屈は八分目にしておいて、少し余裕を残しておく方が平和に過ごせます。 |
金光教ガーデナ教会、ロスアンゼルス教会からのお知らせ
元旦祭
元旦祭は一月元日午前9時より元旦礼拝を行います。新年の無病息災を祈願し、感謝の気持ちを込めて初詣に参拝し、一年の計を祈りましょう。祭典後それぞれにお神酒をいただき、お雑煮やおせちを用意しているので共に祝いましょう。
朝参りと信徒会会議
一月五日は朝参りとガーデナ教会信徒会会議が午前九時よりお仕えさせていただきます。会議は2025年の教会活動と予算を開催します。
月例礼拝と新年会
月例礼拝と新年会は、1 月 12日(日)午前 10時に開催されます。ポットラックと白象のギフト交換にぜひご参加ください。 他の人と共有したい料理やギフトをお持ちください。 お待ちしております。
ガーデナ教会活動委員会 (GCWC) ワークショップ
GCWC は、1 月 21日日曜日の午前 10 時から午後 2 時まで開催されます。
訃報
藤田美智子さんが去る十二月六日午前十時二十五分にお国替えされました。88歳でした。2/17/1936 - 12/6/2024。 御霊祭りは来る一月十六日ガーデナ教会広前で午前十一時より行われます。
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